●「石川一雄四十一年目の真実」 鎌田 慧著 草思社 2,200円
「狭山事件」
この事件を知っているかたは、どのくらいいるのでしょう。
そういう私も、概略だけで、詳しくは知りませんでした。
この本を読むまでは・・・・
これぞ、鎌田さんならではの、全身全霊をかけたルポルタージュ。
鎌田慧さんの調査力、筆力に圧倒されます。
被差別部落出身ゆえの差別、偏見が冤罪をうみだしてしまったことを
たんねんに検証している。
「文字」を知らなかったが故に、読み書きができなかったために
いいように「罪」をかぶせられた石川一雄。
獄中で文字を必死に勉強し、文字を「獲得」してから闘う姿に胸を打たれる。
鎌田さんの著作に「はずれ」はないと私は思っています。
「ドキュメント 屠場」
「アジア絶望工場」
「自動車絶望工場」
「ルポ 戦後日本 50年の現場」(すべて講談社文庫)など
読んでほしい数々の労作です。

