●またまた不眠症。こういうときは難しい本を読むに限る。
と言うことで
厚生省の誕生 医療はいかにファシズムを推進したか」
藤野 豊著 かもがわ出版 2800円+税
・ちょっと高すぎる値段なので、しばらく買うのをためらっていました。
しかし、「薬害エイズ問題」「らい予防法」の制定を始めとして、
「失敗から学ぶ」ことをしない体質は
何なのか、この本を読んでみて少しわかったような気がする。
「優性思想」が具体的にどのようにファシズム体制に実現されたか(あとがき254ページ)
この点を追求した結果、障害者や病気を持つ人々を排除してきた歴史がわかる。
オススメ度★★★(今回から勝手につけています。★5つが絶対読んでね、という本です)
(04' 11/19)
矢作俊彦(やはぎとしひこ)「ららら科學の子」
文藝春秋 1800円+税
第17回三島由紀夫賞に決まったこの作品。
全共闘世代の主人公は学生運動中、殺人未遂を犯し、中国へ密航する。
そして30年の時を経て、再び日本へ不法入国する。
30年間、農夫として生きてきた男が、再び、日本の地を踏んだ瞬間から
「タイムトラベラー」のような時間をめまぐるしく過ごすことになる・・・
主人公は、私たちが今当たり前に使っている携帯電話やパソコンなどを見て
何かに違和感を持つ・・・・
この作者は、昔「マイク・ハマーへ伝言」というハードボイルド作品を書いていて
その時から好きでした。
「タイム・トラベラー」が感じる、30年の時間の重さと変革。
宮部みゆき「蒲生邸事件」にも共通する「今の日本、これでいいの?」という
素朴な疑問が沸いてくる・・・。
オススメ度★★★★
伊集院 静「ジゴロ」平成7年、初版で買った時は
角川書店1500円+税だったのですが・・・今は文庫本になっているのかな???
伝説のストリッパー「ローズ」の子供「渋谷(ブヤ)の吾郎」。
母親・ローズは恋多き女性で数々の男性と愛を交わした・・・
結果、吾郎には、たくさんの父親ができる。
酒飲みのヤブ医者、映画監督の卵、放浪画家、気弱なボクサー、賭博師etc・・・
なんにんもの「父」が吾郎を「少年」から「青年」へ脱皮させようとする・・・
と書いてみて、なんか違うな、って思った。
吾郎ちゃんに惚れちゃっているのです、ワタクシめは。
こんな成長、人生経験の積み方を今からでもしたいと思うナガサキ・・・
オススメ度★★★★
石田 衣良「約束」
角川書店 1400円+税
もう、お願い、読んで、としか言いようがないの・・・
オススメ度★★★★★
帯に「かけがえのないものを失くしても、いつか人生に帰るときがくる・・・」

