●集英社 1,500円+税
タイトル通りの恋愛小説。
作者あとがきを読むとわかるが、彼の三冊目となる恋愛短編集。
設定が石田衣良らしく、ある高層マンションで繰り広げられる
男と女の物語を書き集めている。
読み終わって本を閉じると・・・せつないため息をついてしまう。
恋愛は読むものではなく、するものだ、が持論のナガサキ。
でも、石田衣良の小説は、別格。
なんでこんなにうまいねん、と怖ささえ感じる。
が、今回の短編集を読んで、どこかに虚ろさを覚えた。
なんだろう、この感覚・・・。
そうだ。
これは「恋愛小説は、ハッピーエンドで終わってほしい」という
私の願望が満たされなかったことへの薄い失望感・・・か。
現実問題、恋愛ってうまくいかへんことが多くないですか?
せめて小説を読んでいる間だけでも、幸せな気持ちになりたい。
やきもきさせられていても、終わりよければすべてよし!
そんな物語が読みたい、と思うのは、我が儘でしょうか。
読み進みながら「おっ鋭い」と思う点と、
「いや、それはちゃうやん!」とつっこみを入れている自分がおり、
それはそれで面白かった。
・・・やっぱり、恋愛は「する」もんだ。
オススメ度 ★★

