●またまたやられた、石田衣良さま!!
17歳年下の男性と恋におちる45歳の版画家。
これはねえ。
がんばってきた大人の女性へのご褒美、という小説だわ・・・。
好きか嫌いか、評価が分かれるかもしれない。
男の願望=こんな女性が一つの理想、という
身勝手な部分も若干鼻につく・・・。
でも、いいんだな。
たぶん・・・
私が今、同じような状況にあるから
感情移入しやすかった、というのも、ある。
はい、年下の男性と、おつきあいさせて頂いています。
それで、何がつらいか、というと、自分の年齢からくる「容姿」の衰えと
さらに「障害」という外見問題を、深く、とらえてしまうのだ。
彼は若い。
周囲に綺麗な女性もたくさんいるのに、
なんで私なの?という疑問は、どんなに多くの時を重ねても
「不安」という形で私を苦しめる。
主人公・咲世子の体の変化、大人でいたいというプライド、
ひとことずつの台詞や行動が、
ぐさっと刺さる。
共鳴する。
反発する。
石田さん、なんでこんなに女性心理に詳しいの???
この小説の良さがわかる人は「真珠」。
未来よりも今を、
そして、本当はガラス細工のような精神なのに
強がって生きるフリをしている女性におすすめ。
ラストは最大のプレゼント。
不覚にも涙したナガサキ。
私には訪れないハッピーエンドをありがとう。
オススメ度 ★★★★★ 新潮社 1.600円+税
帯のコピーがステキ。
「愛は経験じゃない。恋は若さじゃない。」
これを書いたかたにも花束を。
BGM ♪ [Black Magic Woman] Santana ♪

