山田宗樹著 幻冬舎文庫(上下)
映画もドラマも見ていません。
でも、力がある小説です。
現代と過去を行き来する手法は新しくないけど、この作品に関しては、行き来の仕方が楽しい、そして、酷い。
生きていられることに感謝するだけではあかんのやろか。
「運命」に翻弄されることがあったとして、生き直すことって、できひんのやろか。
38歳で「生き直し」した私は、ある人に言わせると「うざい」そうだ。
「頑張ってます」という姿勢が、見苦しいって。
人、それぞれに物差しがあって、どういう尺度で他人や自分を量ろうとも私は私。
こけたとしても、しばらくしたら立ち上がると思う。
それが、逝ってしまった人たちとの約束だから・・・。
うざいと言われても。
きっと、この本を読んだら、今生きていることを「良かった」、と思えるんちゃうかな。
嘘くさく聞こえるかもしれへんけどあなたはあなた。
大事な存在。
助けを求めたら、きっとどこかでその手は差し伸べられる。
今、じゃないかもしれへん。
何年か先かもしれへん。
生きてさえいれば、その手をつかむことはできる。
その手を求め続けたら、自分でつかむことができる。
そう思う。
オススメ度 ★★★

