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ナガサキ堂書店

★映画の原作本「ミュンヘン」(オビは”参考図書)

2006年2月14日

●新潮文庫「標的(ターゲット)は11人」モサド暗殺チームの記録
  ジョージ・ジョナス著 新庄 哲夫訳 705円+税

 映画「ミュンヘンの原作本。
   (オビには「参考図書とある)
 スピルバーグ監督作品ということで、映画を観に行ったかたも多いのでは??
 ・・・くすん、(T_T)まだ行けない・・・ので、まずは、原作から。

 「1972年9月、ミュンヘンオリンピック選手村がPLO過激派に襲われ
 イスラエル選手団の一部を殺害。」
 
 ショッキングな事件だっただけに、私もなんとなく記憶していた。
 その後、本書にあるように、イスラエルの秘密情報機関「モサド」は
 報復のための暗殺チームを結成、この本はその暗殺隊隊長の告白本。
 現在は、イスラエルのエージェントを辞め、名前を変えてアメリカで
 住んでいるという「主人公・アフナー」を取材、
 結果、この本が著者によって構築されていった。

 このような本を読む場合、問題になるのが
 どこからどこまでが「真実」か?
 「ドキュメント」なのか?
 それを見極めることは「素人」には難しいだろう・・・。

 しかし、冷徹に五輪で殺された人数と同じ
 「11人」のリストから、一人ずつ「消して」いく作業の描写などを
 読むと・・・これはほんもの、と感じさせられる。
   (この判断が正しいかどうかは、皆さんご自身の感覚で判断してください)

 東西冷戦終結後、スパイ小説家は失業するだろうと言われていたが
 「平和」を装った日常から「テロ」が消えることはない。
  
 報復がいいか、悪いか。
 その答えもこの本の中にある。

 よき「父親」がパートナーの出産に立ち会うために、
 こっそり「ミッション」を抜け出すところなど
 追う方の人間的な部分を大事にしているのが
 「真実」だという感覚を喚起させる。

 もしも、もしも、日本人がこういうふうに殺されたら・・・。
 日本政府は「ミッション」を命令するだろうか???

 トリノで開催中のオリンピック映像をみるたびに
 あの「悪夢」が蘇る。
 お願いだから、無事に終わってと祈らずにはいられない。

 テロでテロは防げない。
 防いではいけない。
 きれい事と言われても、血で血を洗うことに意味を見つけてはいけない。
 「ミッション」「報復」・・・
 それがどんな名称で呼ばれようと「殺人」であることにかわりはない。
 
 オススメ度 ★★★

BGM? 「Kim Carnes ベティ・デイヴィスの瞳」?

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