●扶桑社 1,500円+税
久々のアップです。
というか。
この本の書評は、山ほどでているので
う~ん、何を書いても、パクリになってしまうもん・・・。
最初、マザコンの話だと思って、
買ってはみたものの、読まずにおいていた。
友人に「ある種のマザコンかもしれへんけど、
この思いは、そんな”マザコン”っていう、
世間で言われてるもんとは ちゃうで」と言われ、
一気に読んでしまった。
「母子家庭やったけん、子供の頃は、
おまえマザコンやろうち言われるのが好かんでから
オカンの話を人にようせんかったんよ。」
リリー・フランキーはこう、書いている。
そうなのだ。
これほどまでに、息子に愛情を注げるのは、
世界広しといえども、母親だけなのだ。
「自分の人生を切り分けてくれた」母親。
リリー・フランキーという人が、
どのように「つくられて」いったのか
オカンの偉大さが、すてきな文章で綴られる。
でも、それは、押しつけがましくない「偉大さ」
自然に、さりげなく「生きる」意味をも
伝えてくれる。
人として、何が大事で、何を求めていくべきか・・・。
「ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる」
彼独特の世界が、濃密に、しかし、時には軽やかに
展開される。
号泣してしまった。
私は、こんなに愛されただろうか。
私はこんなに、誰かを愛せるだろうか。
「ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる」
オカンの手料理を食べたかった・・・。
オカンがいて、友達が集まる空間にいたかった・・・。
そして、オカンと東京タワーに昇ってみたかった・・・。
・・・この夏、ドラマ化されるらしい。
原作の良さは、いかされるのだろうか。
この作品に惚れ込んだ故・久世光彦氏があの世で
嘆かないようにしてほしい・・・。
オススメ度 ★★★★★
♪BGM ジョン・レノン 「スターティング・オーバー」♪

